IF EVER I WOULD LEAVE YOU

いつか君から去らねばとしたら、
夏ではないはず。
君に会える夏に、僕が出ていくなんてありえない。
日の光に縞を描く君の髪
君の赤いくちびるは燃え立つ．．．
輝く君の顔は
黄金を恥じさせる。

でも君からいつか去らねばとしたら、
それは秋ではないはず。
どうやって去るものか、分かりようがない。
秋の空気が身を刺すほどになった時に、
きらめく君の姿を知っている。
秋の君を知っているのだから、
その時は居なければ。
そして雪の中を楽しく駆ける君を去ることが出来るのだろうか？
あるいは炉の炎に照らされた君がいる冬の夕べに去ることが？


★
いつか君から去らねばとしたら、
春であろうはずがない、
そんなにも君に魅了されたのが春と知っている以上は、
そう、春ではいけないのだ、
夏も、秋も、冬でも。
駄目なのだ、決して君から去るなんて出来ないのだ。

★（繰り返し）

※：　アーサー王伝説のミュージカル化「キャメロット」から。フランス人ランスロットは、アーサー王の妻、グウィネヴィア王妃と道ならぬ恋に落ちるが、王に知られてしまい、王の名誉のために、王宮を去ることを決意する。この時の去りがたい気持ちを歌った歌。


作詞： アラン・ジェイ・ラーナー Alan Jay Lerner
作曲： フレデリック・ロー Frederick Loewe
出典： 舞台ミュージカル Camelot (1960) よりロバート・グーレが紹介

CD, LP
● カサンドラ・ウィルソン Cassandra Wilson : Tennessee Waltz (Blue Note)
● ジュリー・アンドリュース Julie Andrews : マイ・フェア・レディ、キャメロット、ブリガドゥーン
● マーガレット・ホワイティング
● ロバート・グーレ Robert Goulet : My Love Forgive Me/Sincerely Yours (Sony)
● ソニー・ロリンズ Sonny Rollins : Don't Stop the Carnival

2009/03/30 訳
2012/07/15 レイアウト変更等

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