JUST A GIGOLO

［ヴァース］
最初に彼を見たのはパリのカフェだった。
彼はフランス人で戦争の英雄。
でも戦争は終わってしまい、平和が彼に与えた王冠は何だったのか。
胸に付ける安っぽい数個のメダル、それだけ。
今となっては、毎晩おなじカフェで彼を見ることが出来る。
彼が歩み寄り、レディが彼の言葉に耳を傾けるという具合、
　『もし僕を尊敬してたら、
　　僕と踊って下さい、
　　古きよき時代を知っているジゴロと。

［リフレイン］
　　たかがジゴロさ、
　　　僕が行く所どこでも、
　　　みんなが僕の役割を知っているのさ。
　　ダンスの相手をして稼ぎ、
　　　みんなにロマンスを売り、
　　　毎晩だれかの心を傷つけている野郎だとね。
　　だからいつか、
　　　若さも衰える日が来るんだろうけど、
　　　そしたらみんな、
　　　僕のことをどう言うだろう？
　　その日が来たら、多分まあ、
　　　みんなこう言うね「たかがジゴロさ」
　　まるで僕に関係なく人生が続いているみたいに。』（※）

※　原文は As life goes on without me. 「だって僕がいなくても人生は続くんだから」かも知れない。

ジャズ･ファンにはセロニアス･モンクの演奏の方が有名かもしれない。

英詞：アービング・シーザー Irving Caesar
独語詩：Julius Brammer
作曲：Leonello Casucci (原曲はオーストリアの曲, 1929)

CD, LP
● ビング・クロスビー Bing Crosby : オール・マン・リヴァー (RCA BGM)
● フランシス・フェイ Brances Faye : Go! Go! Go! (Regina)
● ヒュー・シャノン Hugh Shannon : True Blue High (Audiophile)
● ジョー・ムーニー Joe Mooney : On the Rocks (Decca) / Do You Long for Oolong (HEP England)
● サラ・ヴォーン Sarah Vaughn : アット・ミスター・ケリーズ Mercury)
● ハワード・オーデン Howard Alden : ギター弾きの恋サウンドトラック
● セロニアス・モンク Thelonious Monk : Monks Dream, Misterioso (Riverside)

YouTube
■　ルイ・プリマ　：　「ジゴロ」を歌った後に、ルイ・プリマと夫人のキーリー・スミスが I Ain't Got Nobody を歌う。
■　セロニアス・モンク　：　1963年の東京スタジオライヴで「ジゴロ」に続くメドレーは「ボリヴァー・ブルース」

2006/02/02 訳
2012/05/01 レイアウト変更等

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