EVERYONE'S GONE TO THE MOON

Streets full of people
All alone
Roads full of houses
Never home
Church full of singing
Out of tune
Everyone's gone to the moon

Eyes full of sorrow
Never wet
Hands full of money
All in debt
Sun coming out in
The middle of June
Everyone's gone to the moon

Long time ago
Life has begun
Everyone went to the sun

Cars full of motors
Painted green
Mouths full of chocolate
Covered cream
Arms that can only
Lift a spoon
Everyone's gone to the moon

Everyone's gone to the moon
Everyone's gone to the moon


人であふれた通り
　みんな孤独
家であふれた街並み
　家庭はない
歌であふれた教会
　調子は合わず
みんな行ってしまったのさ、月を目指して　（★　みんな気が狂ったんだ）

悲しみに満ちた目
　涙はなし
手いっぱいのお金
　全部借金
暑い盛りに出る太陽
　６月のど真ん中に
みんな行ってしまったのさ、月を目指して　（みんな気が狂ったんだ）

ずっと昔に
生命が始った時
みんな太陽へ行った（★　みんなまともだった）

車でいっぱいの心
　緑に塗られている
口いっぱいのチョコレート
　クリームでおおわれている
出来るのは一つだけの両腕
　スプーンを持ち上げるだけ
みんな行ってしまったのさ、月を目指して　（みんな気が狂ったんだ）
みんな行ってしまったのさ、月を目指して　（みんな気が狂ったんだ）


※：　1965 年のキングによる世界的ヒットでニュー･フォーク調の歌。（1960年代はアメリカがアポロ計画の真っただ中にあり、1964年にフランク・シナトラの Fly Me to The Moon カヴァー・ヴァージョンが大ヒットしており、この歌が一種の時代のテーマソングのように扱われたと wiki にあるが、同様に時代のムードを反映したのかもしれない）

ジョナサン・キングは英国のポップ畑の歌手、ソングライター、音楽プロデューサー、ＴＶパーソナリティー。多くのポップ・テューンも書いたが、ベイシティローラーズの音楽プロデューサー、ロッキーホラーショーのバックアップをしたこともある。2001年には少年に対するわいせつ行為で有罪判決を受け服役したこともある。

★　こういう意味もあると思えるのでカッコ内に入れた。それまでのポピュラーソングと異なり 1960年代に流行したロックやフォークソングは歌い手が自ら曲を作るケースが多くなったが、時としてメッセージがあいまいであり聞き手の勝手な解釈を許すような歌が多くなった気がする。



作詞・作曲：ジョナサン・キング Jonathan King (1965)
歌　：ニーナ･シモン Nina Simone : ニーナとピアノ (RCA)

2008/06/28 訳
2012/06/20 レイアウト変更等

Home　（ホームページ）　　 Menu　（上位メニュー）