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THE BALLAD OF THE SAD YOUNG MEN

[リフレイン１]
悲しき若者たちの歌を歌おうか、
ライ・ウィスキーいっぱいのグラス；
知らせはいつも悪いことばかり、
君らの夢にさよならの口付けをしなよ。
悲しき若者たちはみんな
バーに座って、
知っているのはネオンの夜、
空の星を懐かしむ。
全ての悲しき若者たち、
街をふらつき、
夜は飲んで
おぼれないようにもがいている。
悲しき若者たちはみんな、
寒さの中で歌っている、
忘れたいがために
そうやってみんな老いてゆく；
悲しき若者たちはみんな
若さを搾り取ってしまう；
精一杯強がって、
真実から逃げてばかりいる。
うす明かりを灯して
家路を照らしてあげて、
悲しき若者たちみんなに。

[リフレイン２]
秋は木の葉を黄金色に染め、
内側からゆっくり死をもたらす；
悲しき若者たちは老いてゆく、
それが残酷な一面。
悲しき若者たちはみんな
特別な笑顔を求める、
彼らがしばらくでも
自分たちのものに出来る誰かを。
つかれきった女の子は
彼女の持てる魅力を振りまいて、
明るく振舞おうとする
悲しき若者たちに
残忍な月が
上から見ているときに。
悲しき若者たちはみんな
愛し合うことを楽しむ；
生まれの卑しい月は、
悲しき若者たちを照らす
精一杯強がって、
真実から逃げてばかりいる。
うす明かりを灯して
家路を照らしてあげて、
悲しき若者たちみんなに。

※　作詞のフラン･ランデスマンは1927年ニュー･ヨーク生まれ。コロンビア市、テンプル市などで教育を受けた。彼女の夫とその家族とともに、セント･ルイスに構えた Crystal Palaceでの活動が彼女の音楽界参入の始まりであった。1951年に作曲家のトミー･ウルフと組み多くの歌を作った。 後にウルフは彼女を American lieder と呼んだという。1959の舞台 The Nervous Set は失敗に終わったが、有名な Spring Can Really Hang You up the Most もこの舞台で歌われた。
この歌 (Sad Young Men) は、後のエイズ時代の到来にこそ共鳴される歌と Reading Lyrics は評している。
舞台はこけたがカバーされたアルバムは多く作られた。ランデスマンは、60年代初頭にロンドンに移り住み、以降は詩人、作詞家、パフォーマーとして活動した。

スコット・フィッツジェラルドの３番目の短編集に All The Sad Young Men があるが、このタイトルからの引用だろう。

なお、この歌の出だしは、
　　Sing a song of sad young men,
　　Glasses full of rye
と歌っているが、これはマザーグース SING A SONG OF SIXPENCE の冒頭、
　　Sing a song of sixpence
　　A pocket full of rye
をもじったものだろう。

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作詞： フラン・ランデスマン Fran Landesman
作曲： トミー・ウルフ Tommy Wolf
出典： 舞台 The Nervous Set (1959) より

CD, LP
● イーデン・アットウッド Eden Atwood : ノー・ワン・エヴァー・テルズ・ユー (Concord)
● ジャッキー・ケイン Jackie Cain : So Many Stars (Audiophile)
● ジェイン・モンハント Jane Monheite : Lovers, the Dreamers and Me (Concord)
● マーガレット・ホワイティング Margarete Whiting : パスト・ミッドナイト (Verve)
● マーク・マーフィー Mark Murphy : Stolen ... and Other Moments (32 jazz)
● ミリー・ヴァ―ノン Millie Vernon : Sings Old and New Shoes (Audiophile)
● ラニー・リー Ranee Lee : Just You, Just Me (Justin Time)
● ロバータ・フラック Roberta Flack : ファースト・テイク (Atlantic)
● ロニー・ホワイト Ronny Whyte : Whyte Wolf (Audiophile)

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2008/02/16　訳
2013/06/15 修正

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