LONELY HOUSE

全てが静寂な真夜中に
この古い家はため息をついているみたい
時に隣人のいびきが聞こえる
時に赤ん坊の泣き声が聞こえる
時に階段のきしむ音が聞こえる
時に遠くで電話の音
ふたたび静寂が訪れる
この家と私は本当に寂しい

寂しい家、寂しい自分
こんなに隣人が多くいるのに可笑しなものね
なんて寂しい通り、寂しい街
可笑しいわ、あなたがそんなに寂しいなんて
隣人がいっぱいいるのに
何かがあるはずだわ
私の理解できない何かが
雀には仲間がいる
野良犬でさえ友達を見つけられるのに
夜がロマンチックだけとは限らない
星の留め金を外して落っことしてちょうだい
この寂しい家の中で私はとても寂しい
この孤独な家の中で


作詞のラングストン･ヒューズは、ジャズを愛した、アメリカの黒人詩人、小説家で晶文社から「ジャズの本」「天使のいざこざ」などの訳書が出ている。

作詞： ラングストン・ヒューズ Longston Hughes
作曲： クルト・ワイル Kurt Weill
出典： 舞台 Street Scean (1946)

CD, LP
● アビー・リンカン Abbey Lincoln : Abbey Is Blue (Riverside)
● シェリル・ベンティン Sheyl Bentyne : Something Cool
● コニー・エヴィンソン Connie Evingson : I Have Dreamed (Minnehaha music)
● ジューン・クリスティ June Christy : Something Cool (Capitol)
● ロニー・ホワイト Ronny Whyte : Walk on the Weill Side (Audiophile)

2007/09/15 訳
2012/05/20 レイアウト変更等


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