Jazz Song Home ジャズ歌詞の訳詩 ABC順リスト

POLLY WOLLY DOODLE (ALL THE DAY)

1. Oh, I went down South for to see my Sal
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
For my Sal, she am a spunky gal.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

僕は恋人のサルに会うために南へいったのさ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
僕のサルに、彼女は熱い娘さ。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

    (chorus)
    Fare thee well, fare thee well,
    Fare thee well my fairy fay
    For I'm off to Lou'siana for to see my Susy Anna
     Sing Polly wolly doodle all the day

    (コーラス)
    さようなら、さようなら、
    さようなら僕の妖精ちゃん、
    僕は恋人のスージアナに会いにルイジアナに行くのさ
     ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら



2. Oh, my Sally, she is a maiden fair
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
With her curly eyes and laughing hair.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

ああ、僕のサルは、綺麗な娘で
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
まんまるの目におかしな髪型さ。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)


3. Oh I like watermelon and I have for years,
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
I eat watermelon because it gets upon my ears.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

僕はスイカがずっと前から好きで、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
僕はスイカを食べるのさ、だって耳まで届くから。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)


4. Oh, a grasshopper sittin' on a railroad track,
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
A pickin' his teeth with a carpet tack.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

あれバッタが鉄道の線路に腰掛けていて
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
カーペットの鋲を爪楊枝代わりにしているよ。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)


5. Oh, I Went to bed but it weren't no use,
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
'Cause my feet stuck out for a chiken roost
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

眠りについたのにでも休めなかったのさ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
だって僕の足はニワトリの止まり木のように堅くなったから。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)


6. Behind the barn, down on my knees,
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
I thought I heard a chicken sneeze.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

納屋裏で、膝まづいてしまったのさ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
鶏のくしゃみが聞こえたみたいだ。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)


7. Oh he sneezed so hard with the whooping cough,
 Singin' Polly Wolly doodle all the day
He sneezed his head and his tail right off.
 Sing Polly Wolly doodle all the day

(to Chorus)

ああ、あいつのくしゃみに叫び声のような咳が混じってすごい音がしたよ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
あいつの頭からのくしゃみで尻尾が抜けたのさ。
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス くりかえし)



※ 今では童謡、またはアメリカ民謡と知られているが、元はミンストレルショーで歌われたものらしい。1番に "she am" という文法間違いが見られるが、いかにもミンストレルが出自をうかがわせる。(今では "she is..." と歌われるのが普通)
ミンストレルということで19世紀中頃に作られたものだろうが正確な年や作者の記録は分かっていない。 1880年 にHarvard student songbook で出版されたものが知られている中で最も古い記録らしい。作者については、Dixie のダニエル・エメットという説もあるが確かなものはない。

アメリカだけなく広く世界中で知られており、ディスコ版の Hooray! Hooray! It's a Holi-Holiday (ドイツ、1979年)が作られたり、日本では「ほがらか村長さん」としてNHK「みんなの歌」で歌われたりもした。(1964年頃)


各行の後に歌われる Sing(ing) Polly Wolly Doodle all the day は、ほとんど意味はなさず語呂の良い間の手(あいのて)ととらえればいいだろう。
Polly は女性名、オウムの一般的な名前だが、Wolly は意味不明。Doodleは、いたずら書きをする、時間をつぶすなどの意味がある。
19世紀後半の政治家 William Jennings Bryan の幼い頃のあだ名 Polly Wally とするページもあったが真偽は確かめようがない。(参考資料①)

1、2番は意味が通じないがサリーという恋人を歌っているようだ。3番以降はナンセンスな歌詞としか言えない。バッタやニワトリが出てくるが、もとはミンストレル・ショーで歌われたこともあり、当時の白人の考えるステロタイプの黒人を指すというページもあった。(
I Wish I Was in Dixie Land も2番以降の歌詞は意味不明でショーを見た客にしか分からない歌詞なのだろう)


映画 The Littlest Rebel (『テンプルの愛国者』, 1935) では子役スター、シャーリー・テンプルが歌っているが映画版を下に訳す。(歌詞は参考資料②参照)
作詞・作曲(編曲)はこの映画のプロデューサーであるB.G.デシルヴァとシドニー・クレア。


参考資料
 ① What does the song Polly Wolly Doodle mean?
 ② the Mudcat Cafe


POLLY WOLLY DOODLE

Shirley Temple version
( w.m. Sidney Clare, B.G. DeSylva, 1935)


1.
私はスイカを昔から食べている、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
スイカは好きだけど耳がびしょびしょ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
草はモーモー牛さんにとってはおいしいみたい、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
でも私はチキンが好き、だって私は南部の人だから、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス)
さようなら、さようなら、
憂鬱さん消え去ってよ。
気になることがあっても、
すぐに考えるのをやめて、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

2.
キツツキさんは飽きるまで木をつつく、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
でもキツツキさんはクチバシが痛くなった。 ★
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
私は豚さんに糖蜜のジャムを食べさせている、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
だから豚さんたちはいつもより甘くなるはず、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス)
さようなら、さようなら、
憂鬱さん消え去ってよ。
お金なんてなくっても、
明るく陽気に過ごせるわ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら


3.
私はチョコレートが落ちてしまう音を聞くのはいや、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
でもペロペロキャンディーをなめる音は好き、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
なにもかも悪くなったけど、でもいい風に変わって来た、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら
空は暗かったけど、未来は明るい、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら

(コーラス)
さようなら、さようなら、
憂鬱さん消え去ってよ。
悪魔の話なんて聞かないこと
ただ小さな南部人でいることよ、
 ポリー・ウォリー・ドゥードゥルを一日中歌いながら




※ 3は映画では使われていないレコードのみの歌

★ この行は、But the woodpecker pays cuz it's on his bill
 という歌詞で、bill には請求書とクチバシの二つの意味があるので、「でもキツツキさんは請求書の支払いをしたの」とも訳せる。





アメリカ民謡(1880年頃、出自は上記参照)


YouTube
■ 歌詞付きの歌 :アメリカ民謡風な趣き。歌詞は上に記したものとは多少異なる
■ 映画 The Littlest Rebel のクリップ :白黒をカラー化したものらしいが、このシーンは、南北戦争末期、北軍に捕えられ留置場にいる南部反乱軍のケアリー大尉と彼を助けた北軍の中佐の二人を励ますため、大尉の娘ヴァージー役のシャーリー・テンプルと執事アンクル・ビリー役のビル”ボージャングルス”ロビンソンが歌っている
■ シャーリー・テンプル :映画で使われていない3番の歌も含む


2011/10/15 訳


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