2006/12/25
☆☆ 曲のタイトルに関するエピソード ☆☆

@You'd Be So Nice To Come Home To
忘れられたミュージカル映画"Something to Shout About"(1943)中で唯一生き残った、このスタンダードナンバーのタイトルが決まるまで、コール・ポーターは次のような候補を考えていたという。
  You Would Be So Wonderful to Come Home to
  Someone to Come Home to
  Something to Keep Me Warm

結局、標題のタイトルにきまったが、1936年の映画"Born to Dance"の挿入歌でヒットした
  You'd Be So Easy To Love
にあやかって似たようなタイトルにしたのだろうか。




A仮題
フォークオペラ「ポーギーとベス」を作っている時の話。弟のジョージから渡されたメロディだけが書かれた楽譜に、アイラ・ガーシュインは仮題として次のように書き入れた。
  It Ain't Necessarily So

なぜそう書いたかというと、歌の2番目、5番目、8番目のシラブルにアクセントが来ることを記録したかったから。それを元に後で作詞するつもりであったが、結局良い歌が思い浮かばず、その仮題で歌を作った次第。アイラがいうには、2,5,8番目にアクセントがあるならばメモしたフレーズは
  Tomorrow's a 4th of July (明日は独立記念日) でも
  Don't ever sell Telephone short (電話を空売りするなかれ)
でも良かったとのこと。


面白いけど出来すぎた話で「そんなことないだろう(It ain't necessarily so)」と突っ込みたくなる。











★★ アメリカ史上最強のキャバレー歌姫 ★★

WORLD ART CELEBRITIES JOURNALが2003年に行った国際投票: America's All Time Best Cabaret, Concert, Recital, Musical and Torch Female Singers による結果は:

1.Cher(シェール)
2.Madonna(マドンナ)
3.Barbra Streisand(バーブラ・ストライサンド)
4.Doris Day(ドリス・デイ)
5.Liza Minelli(ライザ・ミネリ)
6.Dianna Ross(ダイアナ・ロス)
7.Bette Midler(ベット・ミドラー)
8.Peggy Lee(ペギー・リー)
9.Barbara Cook(バーバラ・クック)
10.Debbie Reynolds(デビー・レイノルズ)
11.Linda Ronstadt(リンダ・ロンシュタット)
12.Vicky Carr(ヴィッキ・カー)
13.Mary Rose Clooney (sic)(マリー・ローズ・クルーニー?)
14.Gloria Estefan(グロリア・エステファン)
15.Ann Margret(アン・マーグレット)
16.Rita Moreno(リタ・モレノ)
17.Julie London(ジュリー・ロンドン)
18.Joan Baez(ジョーン・バエズ)
19.Judy Collins(ジュディ・コリンズ)
20.Diane Worwick(ディオンヌ・ワーウィック)
21.Lena Horne(リナ・ホーン)
22.Keely Smith(キーリー・スミス)
23.Nina Simone(ニーナ・シモン)
24.Ertha Kitt(アーサー・キット)
25.Bernadette Peters(バーナデット・ピータース)

ちなみに該当年度のベスト・シンガー投票(Cabaret Best Performer / Entertainer / Players of the Year)結果は、1.Amanda McBroom, 2.Andrea Marcovicci, 3.Anna Bergman, 4.Anne Kerry Ford, 5.Simone Marchand, 6.Julie Wilson, 7.Lorraine Serabian, 8.Kim Zimmer, 9.Claire Martin, 10.Deborah Gibson, 11.Lorna Dallas, 12.Pam Bricker, 13.Julie Wilson, 14.Naomi Newman, 15.Marilyne Scott, 16.Julie Budd, 17.Rebecca Kilgore, 18.Linda Purl, 19.Stacey Kent, 20.Lisa Lauren, 21. Claire Martin(sic), 22.Patricia O'Callaghan, 23.Sophia Bilidis, 24.Kim Nalley, 25.Dottie Burman

資料ソース:"Entertainment Divas, Cabaret, Jazz Then and Now" (Maximillien J. De Lafayette)

※:ポピュラー、ジャズ、フォーク、ソウルなどジャンルは様々、どのような人たちがどのような基準で投票したのだろうか気になる。



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