■■■ I Love You は２２３ ■■■
ジャズソングＤＢのデータ整理をしていると、同名異曲が結構あることに気付いたので、リストアップしてみた。まず最もありがちな曲から、
Ｉ Ｌｏｖｅ Ｙｏｕ
①コール･ポーター作。歌：アニタ･オディ他
②アーヴィング･ヴァーリン作。 歌：ドリス･ドリュー
③Harlan Thompson/Harry Archer作。歌：Ｆ・シナトラ（キャピトル）
④Ｒ・ライト＆Ｇ・フォレスト作（原曲グリーク）。未聴
ポーターのが一番有名だが、シナトラは①③④それぞれ吹き込んだとのこと。
（ASCAPデータベースでは、"I Love You"という曲は２２３曲あった）
ポーターに関して次の２曲もある、
Ａｆｔｅｒ Ｙｏｕ
①ポーター作。一番有名で多くのジャズ歌手が歌う
②サム・コスロウ作（有名らしいが未聴）
③シガー･エリス作。フォア・フレッシュメンのデビューアルバムの一曲。
④スティーヴ・アレン作。ほとんど知られていないがCarol Jolinという人が歌っている。
ASCAPデータベースをみたら３６もの同名曲があった。
Ａｌｌ Ｔｈｒｏｕｇｈ ｔｈｅ Ｎｉｇｈｔ
①ポーター（Anything Goes の中の一曲）。歌：シャーリー･ホーン、バーバラ･リー等。
②ジョニー・マーサー＆アーサー･シュワルツ作、。歌：アン･トーマス。
③アメリカ童謡（アメリカではこれが一番有名なのではないか）
２曲とも有名なものとしては、
Ｆｏｒ Ａｌｌ Ｗｅ Ｋｎｏｗ
①Sam M. Lweis/J. Fred Coots作。歌：ナット･キング･コール等。
②James, Wilson/Karlin作。歌：カーペンターズ、アン･バートン。邦題：二人の誓い。
Ｈｏｗ Ｌｉｔｔｌｅ Ｗｅ Ｋｎｏｗ
①Ｊマーサー＆Ｈカーマイケル作。歌：バーバラ･リー＆ボブ･ドロー。
②Ｃリー＆Ｐスピンガー作。歌：シナトラ。
※ For All We KnowとHow Litte We Knowでは意味が逆。
Ｗｈｏ Ｃａｎ Ｉ Ｔｕｒｎ ｔｏ
①エングヴィック＆ワイルダー作。歌：リー・ワイリー等
②ブリッカス＆ニューリー作。歌：トニー･ベネット等
めずらしいものとして、
二人の大物歌手がライヴの時歌った曲、
Ｗｅｌｃｏｍ ｔｏ ｔｈｅ Ｃｌｕｂ
①メル･トーメ（自作）
②ナット･キング･コール（Sharman&Wolf作）
同時期に生まれた歌、
Ｌｏｖｅ Ｍａｋｅｓ ｔｈｅ Ｗｏｒｌｄ Ｇｏ ’Ｒｏｕｎｄ
①１９５８ ペリー･コモがヒットさせた（Ollie Jones作）
②１９５９ ランバート・ヘンドリックス＆ロスのアルバム"Swingers"(Jon Hendricks作)
③１９６１ ミュージカル"Carnival"のテーマ。(Bob Merrill作）
（１８９６年発表の同名曲も有名らしい（C. FitchW. Furst作））
その他、単語だけの曲名は除いて、リストアップしてみると、こんな曲もあった。
・Ace in The Hole
・At Last
・Close to You
・Come to Me
・Do Re Mi
・Early Autumn
・Ev'ry Time
・Free and Easy
・I Never Knew
・I'm In Love（３曲）
・If Dreams Come True
・It's A Wonderful World
・Kansas City
・Let Me Dream
・The Look Of Love
・Maybe It's Because
・New York, New York
・P.S. I love you
・Rocky Mountain Moon
・Shall We Dance
・Sleepy Head（３曲）
・Some Other Time
・Time after Time
・When a Woman Loves a Man
・Who Knows
・With Every Breath I Take
・You and I
多作かつ名曲が多いせいか、コール・ポーター、オスカー・ハマースタイン、サミー･カーン、ジョニー･マーサーなどの偉大なソング･ライターの曲がどうしても入ってしまう。
2006/11/11追加
＊＊＊ ほぼ同名異曲 (the の有無） ＊＊＊
出だしが似た感じなので同じ歌と勘違いしていた歌があった。
①Lady Sings the Blues
作詞：ビリー･ホリディ 作曲：ハービー･ニコルズ 1956年
歌： ビリー･ホリディ、ダイアナ･ロス
②The Lady Sings the Blues
作詞：ウィリアム・エングヴィック 作曲：アレック･ワイルダー 1956年
: 歌： マリーン・ヴァープランク、ボビー･ノリス、クレオ･レーン
Audiophile社のマリーン･ヴァープランクのＣＤ"Marlene VerPlanck sings Alec Wilder"
には、発表年が1956となっており発表年さえも同じ年ということになる。
ボビー･ノリスのＣＤでは、曲名に the は付いていないが歌の中身は②
あるフェイク・ブックでも混同している例が見られた。
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最初は同じ曲でどちらかのクレジットが間違って伝えられたと思って調べている内に異曲だと分かった次第。ビリー＆ニコルズの歌か、ビル（ウイリアム）＆ワイルダーの歌か、調べているうちに、ビリー･ワイルダーがよくウィリアム（ビル）・ワイラーと間違われたというエピソードを思い出した。
『ハリウッドでビリー･ワイルダーが脚本家として最初にクレジットされた「青髭八人目の妻」の中で、ワイルダーは男女の粋な出会いを描いた。それは、パジャマの上だけ買おうとしたゲーリー･クーパーと、下だけが必要だったクローデット･コルベールがデパートで会うという設定であり、ビリー･ワイルダーの傑作とされる出会いのシーンだった。しかし長らくこの設定を考えたのは、友人である映画監督、ウィリアム・ワイラーだと思われていた。理由は名前が似ているから』
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